お部屋をドラマチックにする、「柄の使い方」ルール #61
「どんなふうに取り入れていいかわからない。」「他の柄との合わせ方が難しい。」そんな声を耳にします。今回のニュースレターでは、色柄を上手に組み合わせるコツについてお伝えします。

こんにちは、早[SAKI]です。
このニュースレターでは、海外のお部屋のような個性的でセンスある部屋を作るためのノウハウを配信しています。
部屋づくりには「正解」はなく、どこまでも「自分(と共に暮らす人)が気持ちよく楽しく過ごせるか」だけが大切です。SNSに溢れる「こうするべき」あるいは「これをしてはいけない」といった断定的な情報ではなく、自分の「理想」を自分自身で手繰り寄せるための考え方のヒントをいろいろな切り口で紹介していきます。
今回はずっと書きたくてあたためていた、「柄の使い方」がテーマです。
海外のインテリアがぱっと目を惹く理由のひとつは、効果的な色柄の使い方にあります。たとえばこんな感じ。
こういったお部屋には、見た瞬間に「素敵!」と感じる映え感がありますね。
もちろん目指す方向性にはよるものの、何もモノがない超ミニマルモダンな部屋がお好きな場合を除き、「無地の部屋」よりも「効果的に柄を使った部屋」の方がぐっと「映える」お部屋を作れます。
では、そんな「映える部屋」に必要な要素とはいったいなんなんでしょう。
ひとつの答えは、「適度な非日常感」です。
そこらへんにありふれる見飽きた量産品ではなく、「そこにしかない」という特別感。これが映え感をつくる大きな要素になります。
そんな非日常感を意図的に作り出すためには、色柄のアクセントを上手に組み合わせることがとても効果的です。
柄×柄の組み合わせ方は膨大にあり、さらにカラーコーディネートも掛け合わせると、そのバリエーションは無限。そこから自分だけの組み合わせを見つけられたら、文字通り唯一無二の空間が作れるはず。
柄の特徴を分類してみた
そうは言っても、「じゃあ何をどう組み合わせたらいいの? 」というところで思考が止まってしまう人が多いと思います。まずは、インテリアで多用される柄にどういった種類があるのか、それぞれがどんなイメージをもたらすのかを理解することから始めます。
あまり意識したことがない方がほとんどだと思いますが、世の中で見かける定番の柄にはひとつひとつ、名前がついています。
もちろん、複数の柄を組み合わせていたり、既存の柄にはない自由なモチーフを使ったり、名前で分類できないものもたくさんありますが、古くからずっと使われている「柄の原型」を把握しておくと、「柄」についての解像度が上がることは間違いありません。
ただ、ここにずらずらと名前や特徴を並べてもなかなかすっと入ってこないですよね。
そこで、どうやったらざっくりとしたイメージを掴めるかを考えて、代表的な柄を四象限マトリクスに落とし込んでみました。

柄の絵がちっちゃくて見づらくなっておりすみません。気になる方は名前でグクってください!
縦軸に「情報量の多い・少ない」、横軸に「直線的 or 曲線的」を取っています。
「情報量」というのがちょっとピンと来ないかもしれませんが、「柄の中に書き込まれている線の量」くらいに考えてください。マンガやアニメの絵で言うところの「書き込み」の差みたいなイメージです。多いほどリアル感が強く、少ないほど記号化されています。
例のごとく上記の表は私の独断と偏見で分類しているので、これが正解! というものではありませんが、あくまでも早の捉え方はこんな感じなんだな〜と思っていただければ。
今回はひとつひとつの柄については細かく解説しませんが、全体としては下記の法則だけ覚えてください!
この記事は無料で続きを読めます
- 柄あわせの基本ルール
- 柄×柄を使った、インテリア事例を観察
- まずは1つの柄+色からはじめる
- 自分の「理想」を見つけるには?
すでに登録された方はこちら