内装トレンド移り変わり観測。インダストリアル一辺倒→アールと素材の作り込みへ【noteメンバーシップ記事まとめ】
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こんにちは、早です!
以前の記事で、質問への回答の流れで「欧米のインテリア写真でも、最近モールディングの部屋が少なくなってきたかも」といようなことを書きました。
それもあって、日本のおしゃれなリノベ部屋と、海外のお部屋のデザイン的な差がほぼ、解消されてきたな? というのが最近の私の所感です。近年見かける国内リノベ事例、数年前に比べて圧倒的にバリエーション豊かになったと思うんですよねー。
であるならば、その変化の変遷をちゃんと観察して言語化してみようかな、と思ってこれを書き始めました。
例の如く私の狭い観測範囲内の印象の話なので、正しいかどうかはわかりませんが、いちインテリア好きが高じて仕事にしちゃった人間のひとりがそう思ってるんだなーくらいに読んでいただければ。
長らく続いた、リノベ=インダストリアルだった時代
私が初めてリノベを意識したのは、大体5年くらい前。コロナの時期で緊急事態宣言が解除されて少し動くことが許されるようになってきた、2020年の夏です。
これより前についてはリノベというものの存在すら知らなかったので、あまり確信を持っての言及はできないのですが、自社の事例を見る限り、大きな変化があまりなかったように見えます。日本でリノベーションというものが徐々に増えてきた2010年前後〜コロナ後まで、大体同じような雰囲気のお部屋が主流になってたような気がします。
キーワードで言うとこういう感じ。
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インダストリアル
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アイアン、ブラック
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コンクリートあらわしの天井・壁
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モルタル調タイル
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古材など、ざっくりした質感のウッド
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作り込みすぎない荒めの仕上げ
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ホワイトのサブウェイタイル
勤務先の事例。20年前からリノベをやっており、この雰囲気のデザインをたくさん作ってきました。
アメリカ発のインダストリアルブーム
このようなデザインがリノベで流行っていた理由には、いくつかの要因があると思います。1つには、まずアメリカのカフェなどで倉庫をDIYで改装したかのような荒っぽいインダストリアルテイストと、ミッドセンチュリーデザイン家具を組み合わせたインテリアが流行っていたこと。こういったデザインを日本のおしゃれなカフェなどが真似して、それが住宅にも取り入れられるようになったという流れがありそうです。
そこまで明確な根拠を調べたわけではないので、そういう説があるのね、くらいの感じで捉えてほしいのですが、少なくとも欧米のインテリア、特にアメリカへのあこがれが背景にあったことは確かだと思います。
柱と梁、天井高による制約
別の理由は構造面で、どちらかというとこれが大きそう。