日本の水回りとこんなに違う! 海外の「バスルーム」と「ランドリー」を分解して理解する #51
こんにちは、早です。
8月も最終日になってしまいました。
以前のレターで、8月に出る企画があるというお話しを書いたのですが、ちょっと準備に時間がかかっており9月初旬での配信になりそうです。
今回は別の話題をということで、久しぶりに海外のインテリア分析・解説コーナーいってみます。今日は、海外の「Bathroom」そして「Landry」に注目して観察してみました。
欧米ではバス(シャワー)、洗面台、トイレが3セットで1部屋
ご存知の方も多いと思いますが、日本のお風呂・洗面・トイレの水回りと、欧米のバスルームには根本的な構造の違いがあります。
日本の水回りは、トイレが独立していて、洗面台・洗濯機のある脱衣所からさらに洗い場のあるお風呂に入る、というのが一般的な姿ですが、欧米の水回りはそれとは大きく違って、バスやシャワー、洗面台、トイレの3つが1部屋に納まっているのが一般的です。
バス部分の作りはいろいろなパターンがあり、シャワーブースとバスタブが別々になっているリッチなタイプ、バスタブのみでその中でシャワーを浴びるスタイル、バスタブなしでシャワーブースのみの"Walk-in-bathroom" などがあります。
日本で一般的なトイレと手洗いだけのものは「ハーフバス」と呼ばれ、特に大きなお家にはあることが多いようです。ただし、ハーフバスがある家でもメインの3点セットのバスルームは別にあり、お風呂と脱衣所が独立して存在しているような作りはありません。
ハーフバスはあくまでも来客用で、パブリックな領域であるリビングやダイニングからアクセスしやすい位置にあり、メインのバスルームはプライベートなもの、という扱い。
日本では、風呂トイレが一緒、というと狭い賃貸の部屋に「3点ユニットバス」のイメージで、かなり嫌われている印象があります。一方で、欧米ではこれが基本形で、こちらのほうがデザイン的にもリッチ。うーんカルチャーギャップ!
各寝室に1つのバスルーム
なぜこうなっているのか、は部屋の間取りを観察すると背景にある考え方が見えてきます。